桜下に見、往々にして炎舞

「でなきゃ、そんなに必死にならないでしょ。よっぽど好みだったのね」

 無意識に真剣な面持ちになっていたのだろう、コニーは呆れて溜息を漏らした。

 ちょっと好みだと思うとすぐに手を出すくせに、本気になった相手はほとんどいないんだから困った人よね。

 それに加えて、選り好みも激しいんだから。

 コニーは、新しく注文したバーボンをグラスに注ぐ泉を見つめて微笑んだ。