桜下に見、往々にして炎舞

「くそ、目の前で見たかった!」

「惜しいことをした」

「知っているのか」

「彼はブラスト・ウルフですよ。あの!」

 興奮気味に答える仲間から泉に視線を移す。

 日本人で凄い傭兵がいると耳にかじった程度だが、こいつがそうなのか。思っていたよりも良い体格をしている。

 特殊技能であることからか、そのての人間には敏感になる者も多い。

 泉はそうしたなかでここ最近、傭兵社会の外でも注目を集め始めていた。

 だからといって──

「住民でも国民でもない人間に何をやらせているんです?」

「いや~、あはははは」

 アーロンにすごまれてブランドンは思わず尻込みした。

 因みにアーロンには恋人がいる。

 綺麗なブロンドの美女だ。