桜下に見、往々にして炎舞

「俺の顔なじみでキョウイチロウ イズミっていうんだ」

「日本人?」

 アーロンは名前でなんとなく察し、尚更に顔をしかめる。

 しかし、彼の背後にいる仲間の二人は何やら小声で話し合っていた。

 おもむろに一人が、

「失礼ですが、もしや傭兵のキョウイチロウ イズミ?」

「あん?」

 だったらなんだと言わんばかりに威圧的な眼差しを向ける。

 そうだと知った二人は笑顔になってアーロンの前に出た。

「会えるなんて! 僕、エイムズって言います! こっちはベック」

「あー、よろしくな」

 差し出された手を面倒そうに握り返す。

 早くここから出たいという泉の意に介さず、二人の男ははしゃぎ、アーロンはさらに眉間のしわを深く刻んだ。