桜下に見、往々にして炎舞

「どいてください」

 事は一刻を争うというのに、何を言っているんだとアーロンの目尻が険しくなる。

 それでも、大きな腹を盾にして通さないブランドンに声をあげかけたそのとき、

「終わったぜ」

「あ、ああ。そうか。どうだった」

「成功してなきゃ爆発してる」

「そりゃそうだ」

「誰です」

 奥から出てきた男にアーロンは眉を寄せた。

 格好からして、やはり一般人のようだとブランドンを睨みつける。

「ええと、彼は──」

「ただの協力者だ」

 ぶっきらぼうに言い放った泉は勝手にカウンターの中に入り、保温されているコーヒーをカップに注いだ。