桜下に見、往々にして炎舞

 しかし、どうして一般人の俺にさせたがるんだと肩をすくめる。

 なんだって、あいつはあえて危険を冒そうとするのか。

 とはいえ、これは経験を重ねる良い機会でもある。

「あん? なんだこりゃ」

 ふと、電光掲示板のような板に眉を寄せた。

 どうやら、中身をいじるとカウントダウンが始まるようになっているらしい。

「上手いこと考えたな」

 しかし、これが本当に機能するものかどうかは疑わしい。

 焦燥感(しょうそうかん)を煽るためのものかもしれない。

「おい、本当にやるのかよ」

「なんだ? びびったのか?」

「防護服もねえしな」

 冗談交じりの言葉にブランドンは「早くやれ」と手を振った。

 泉は仕方なくA5サイズほどの箱をまじまじと眺め、工具で赤や青や黄色の配線を動かし右手の人差し指で壁に線を引いたり不定期に叩いたりしている。