桜下に見、往々にして炎舞

「おい!? マジかよ嘘だろ? 勘弁してくれよ」

 躊躇無く床に敷かれて「なんてこった」と頭を抱えた。

 そんなブランドンの様子など意に介さず、泉はメッセンジャーバッグから革の工具入れを取り出してコートの上に広げる。

 とりあえず中身を確認するために四方にあるネジを緩める。

 そうして金属の板を外し、見えたものに小さく舌打ちした。

「くそめんどくせえな」

 予想を裏切ることなくIEDだ。

 簡易手製爆弾の事で、日本では即席爆発装置、もしくは即製爆弾と呼ばれる。

 ──が、自分が対処する必要もないよな。

 などという思考は丸わかりなのか、ブランドンの視線が妙に刺さる。

「やりゃあいいんだろ、やりゃあ」

 場所を考えれば早く解体した方がいいのは重々承知している。