「解体する必要のないものならやらないぞ」
「解ってる」
大体の爆発物は特殊な場合でない限り、その場で解体はしない。
爆発しないように冷却など不活性化し特科車輌で運び出す。
そのあとは人のいない場所で安全に爆発させるという寸法だ。
どう考えても、わざわざ危険を冒してまで解体するより爆発させた方が安全である。
──車から降りるとそこはレストランだろうか、数台のパトカーが入り口を固めて誰も入れないように警戒していた。
一人の警官がクーパーを目にして軽く挨拶し、中に通される。
軽食がメインだろうか、慌てて外に追い出されたらしくサンドウィッチやハンバーガーがテーブルに置かれたままになっていた。
妙に腹が減ってくるとそれらを一瞥し、広めの店内を通り過ぎてトイレに到着する。