桜下に見、往々にして炎舞

「爆弾処理班はどうした」

「いま要請中だ。早く解決した方がいいだろ」

「失敗したらどうすんだ」

「おまえが失敗したら誰がやっても失敗する」

「言い過ぎだろ」

「あ、あの……クーパー刑事。彼は?」

 同乗していた若い警官が怪訝な表情でブランドンに問いかけた。

 もっともな質問だ。

「それはあとで説明する。とにかく凄い奴だとだけ言っておく」

「調子に乗ってもしらねえぞ」

「死にたくなけりゃ頑張れよ」

「ひでえな」

「俺だって死にたくないからな」

 死にたくないのは泉も同じだ。

 早く仕事を片付けたい用事でもあるのか、素直に特殊部隊に任せればいいだろうにと顔をしかめた。

 とはいえ、どういった爆弾なのかは興味がある。