桜下に見、往々にして炎舞

「お前と同じ、ただの人間だよ」

 少し歳を取っているだけだ。

 そう答えて泉を見上げるエメラルドの瞳はやはり、強烈な印象を与えてくる。

「まあいいさ」

 それならそれでいい。

 俺には大したことじゃない。

 逃げるならどこまでも追いかけてやるまでだ。

「早く治せ」

「あ、おい!」

 気がつけば遠くにいるベリルに声を張り上げた。

「いつでも要請を受けられるようにしておけ」

 残された言葉に口角を緩める。

「ああ、待ってるぜ」

 まだ痛みの残る足を一瞥し、明日には治してみせるとつぶやいた。






END



※作中に登場した一部の団体名や社名、武器関係などは創作に基づく物で実際のものとは関係ありません。



◆最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
 少しでも楽しんでいただけたなら幸いです(っ´ω`c)

2016/10/03 河野 る宇