桜下に見、往々にして炎舞

「まさか貴様らが組むとはな」

 銃口は泉を捉え続け、他にもあるなら出せと引鉄(ひきがね)と泉を交互に一瞥した。

 それに観念したベリルは背後から二丁のハンドガンを抜いて左右に投げ、ミリタリーナイフも同様に投げ捨てた。

 サヴィニオはそれを見てポケットから注射器を取り出し、ベリルに投げつける。

「俺に見えるように打て」

 足元にころがった注射器にベリルは眉を寄せた。

「やめろ」

「黙れと言った」

 死なない相手を捕らえる最も効果的な方法は眠らせることだ。

 サヴィニオは一度ベリルに狙われてから、催眠剤を常に持つようになった。

「それとも、こいつが死ぬところを見たいか」

 なかなか手に取ろうとしないベリルに苛つく。