「思ったより早えな」

 敵の対応の早さに舌打ちし、ポーチから丸い爆弾を取り出す。

 そして、銃撃の合間に投げつけて敵が盾にしている木箱にくっつけた。

 突然の爆発に怯んだ隙に素早く近づき、今度は四角い爆弾をピンを抜かずに貼り付けて足早に戻る。

 ベストのポケットから手に収まるサイズのスイッチを取り出すと、ここぞというタイミングで押し込む。

 その瞬間、残っていた敵は先ほどよりも激しい爆発に吹き飛ばされて、あえなく地面につっぷした。

 泉はしばらく様子を見て動かない事を確認したあと、遠くを一瞥し坑道に踏み入る。

 中は思っていたよりも広く、沢山の木箱がある程度の数でまとめられて積み上げられていた。

 中身は武器だったり食料だったりするのだろう。