「あんたなら解ると思うが一応説明するぞ」

 泉は組み立てた四角や丸い形のものを手に取る。

「こいつはくっつけてからピンを抜くと二分で爆発する」

 四方が十二から十三センチほどの四角い箱を持ち上げたあと、手に収まるサイズの丸い円盤状のものを示した。

「これは投げて何かにくっついたら十秒で爆発だ。あとのは解るよな」

「それは?」

 ベリルは、泉が腰のベルトに差してある長細いプラスティックを指差した。

 砂色でペンよりも太く、ペットボトルよりも細い。

 突き刺せるようになのか、先端は金属で尖っている。

「ああ、これは……。もしものときのやつだ」

「そうか」

 それ以上は尋ねることもなく武器を装備していく。

 泉を信用しているのか、ただ面倒なだけなのかは解らない。