桜下に見、往々にして炎舞

 入手した情報からみて相手は十人足らず。

 掲げる言葉もなく、さしたる信念がある訳でもない連中のようだ。

 非正規で手に入れた武器を手当たり次第に流している節がある。

 いくら銃社会のアメリカとは言え、ある程度の規制は州によっても異なるが存在する。

 ここ、ワシントンD.C.では所持するためには免許が必要だ。

 ニューヨーク州に至っては最も規制が厳しく、ニューヨーク市では拳銃(ハンドガン)の所持は認められていない。

 誰も彼もが武器を持つ恐ろしさは泉も充分に理解している。

 そうでなければ、とっくに死んでいるだろう。

 自分だけは大丈夫だなんていうのは幻想に過ぎない。

 それは戦場だって日常にだって変わらない。