桜下に見、往々にして炎舞

「別の場所で何かしでかすつもりなのか」

 しかし、一体どこで?

「資材の調達はどこで行(おこな)っている」

「あん? アフリカの南西部だったか」

「西アフリカに政情不安定な国があるだろう」

「大体のとこがそうだろ」

 それを言うなと眉を寄せる。そんなベリルを眺めつつ、泉は記憶にある情報を探る。

「あー……。確かあったな」

 政府と反政府勢力が睨み合いを続けていて一触即発の状態だ。

「そこで大規模な自爆テロが起きればどうなる」

「おいまてよ」

 それが発端となり、内戦に発展するのは必至だ。