桜下に見、往々にして炎舞

 未だ、サヴィニオの姿は見えない。

 しかれど、このことが油断を誘うきっかけになる。

「これは推測だが、奴の狙いはニューヨークではない」

「どういうことだよ」

「例の組織が計画、実行したのは変圧器の前までだ」

「あん?」

 つまり、変圧器はサヴィニオ自身が計画したことだと?

「なんだってそんなことしやがる」

 内戦状態の国ならいざしらず、アメリカでそんなことをしても監視が厳しくなるだけで奴にはなんのメリットも無い。

「我々の目をここに集中させるためだろう」

 泉はそれに片目を眇める。

 つまりは──