*龍也Side*

入場パスを買って手を繋いだまま入場する。

「ねえ、龍也?」

「どした?」

「写真撮ろう!」

「おう!」

何度も何度も場所を変えるたびに2ショットを撮った。

「次あれ乗ろう!」

梓紗が指差したのはフリーフォール。

「え、あれ?まじかよ、、、」

「あ、龍也高所恐怖症もちだったよね。ごめんね。」

「いいよ。乗ろう。」

「ううん。やめよ?私は平気だから。」

そう言って笑顔を見せたんだ。

「梓紗?乗りたいものに乗ろうよ。」

「なら、、、あれかな!」

それは、、、ジェットコースターだった。

「俺これなら平気。」

「本当!?」

「うん。」

梓紗が喜んでくれるだけで嬉しかった。

だから本当はダメでも梓紗の笑顔が見たくて、かっこよく居たくて

嘘をついてしまった。

「龍也、これね左側にカメラ付いてるの。クライマックスのとこでフラッシュ焚かれるから

その時のポーズ決めよう!」

「うーん。何がいいかな。あっ思いついちゃった。たっちゃん♡」

「うっそ!教えて!」

「秘密~そこまできたらな。」

「え!それじゃ遅いよ!」

「平気平気!!!」

俺が考えたことはポーズじゃないんだ。



いろいろ考えてる内にカメラのとこまで来ていた。