「ねえ龍也。」

「ん?」

「ギュってして。」

「お、お前なに言ってんだよ。」

「ん?あ!ごめん...ね?頭おかしくなったのかも?」

「そんなこと言われたら理性抑えられなくなるだろ」

「え?龍也?今なんt....っ!!!」

龍也が私を強く抱いてる。

「俺やっぱお前が好きだわ。」

「え。私も。私も龍也が好き。」

「付き合っちゃおっか?」

いたずらっぽい笑顔を見せてそう言った龍也に

私は顔を赤くして頷くことしかできなかった。

「じゃあ、俺帰るね。ちゃんと寝てろよ?」

「うん。ありがとう。またね。」

「おう。」

ドアが閉まった。

龍也の温もりが消えないうちに眠りについた。




















ねえ龍也。

私たちはここで”恋人”という関係になるべきじゃなかったんだよね。

ずっとずっと”ただの友達”で良かったのに

私はあんなことになるなんてまだ知る由もなかったんだ。