傘は持ってないし、家族は今日から旅行で家に居ないし、カギを忘れて家にすら入れない。
「あれ?梓紗?」
「龍也?」
「お前こんなとこで何やってんだよ。風邪ひくだろ?早く帰れよ。」
「あ、そうだね。帰るべきだよね。」
「あたりまえだろ?じゃあな。気をつけろよ。」
「うん、ありがと。」
そう言うと龍也はどこかへ行ってしまった。
「そうじゃないのに...」
頬を伝うのが涙か雨かわからない。
「とりあえず歩こう。」
カバンを抱えて歩き出したが足が動かなくなって私はその場に倒れこんだ。
「梓紗....!!!!!」
次第に薄れゆく意識のなかで龍也の声が聞こえた気がした。
「あれ?梓紗?」
「龍也?」
「お前こんなとこで何やってんだよ。風邪ひくだろ?早く帰れよ。」
「あ、そうだね。帰るべきだよね。」
「あたりまえだろ?じゃあな。気をつけろよ。」
「うん、ありがと。」
そう言うと龍也はどこかへ行ってしまった。
「そうじゃないのに...」
頬を伝うのが涙か雨かわからない。
「とりあえず歩こう。」
カバンを抱えて歩き出したが足が動かなくなって私はその場に倒れこんだ。
「梓紗....!!!!!」
次第に薄れゆく意識のなかで龍也の声が聞こえた気がした。

