【完】ある日、恋人を購入した。


そう問いかけて、真っ直ぐに彼を見つめる。

そんなあたしに見つめられて、尚叶くんはまた目を逸らす。


…まぁ、あたしも尚叶くんに結構嘘ついてきたけどね。


そう思いながら言葉を待っていたら、やがて尚叶くんが言った。



「…俺、スゲー人見知りなんだよ」

「うん、知ってる」


「で、そのせいでマトモに彼女とかいたことないし、だから…S.Shopで商品として登録してて。

自分に合う彼女ができたら、ちゃんとしようって思ってクールで優しい男を演じてた。

…その方がモテそうだし」


「…、」


「だけど実際の俺は、昔から不器用で弱虫だし好きなコに告白とかしたことないし、デートだって友香とが初めてだった。

飽きられたくなくて、デートスポットとか女のコが好きそうなレストランとか調べまくって、友香を誘った。

…だから、今まで友香に見せてた俺は、ほんとの俺じゃない」



尚叶くんはそこまで言うと、「ごめん」って沈んだようにしてあたしに謝る。

そんな尚叶くんを前にして、あたしはもうその事実に驚きもしないし呆れたりもしない。


…だって、