【完】ある日、恋人を購入した。


そう言って、大事なことを言う前に、あたしは尚叶くんから目を逸らして黙り込む。


…これをきいてしまえば、もう終わりだろうか。

でも、凄く気になってるのは事実だし。


あたしはそう思うと、少し悩んだ末にようやく言った。



「…あ、あのさ、」

「?」

「あたしと、尚叶くんって…お試し期間、今日までじゃない?」

「…うん」

「で…あたしは今日、尚叶くんを買うかどうか、決めなきゃいけない…じゃん、絶対」

「…うん」



そこまで言って、一旦一息吐く。

そして…



「でね、決める前に、一つ尚叶くんに聞きたいことがあるの」

「…?」


「尚叶くん…


あたしのこと、好き?」