【完】ある日、恋人を購入した。


えぇ!?



「ピ、ピーマンってどう…どうすんの!?」

「いや、普通でいいよ普通で」

「え、普通って…」



尚叶くんはそう言うと、本当に先に独りで別の事をやり始める。

そんな尚叶くんの言葉に、わかりやすく困惑するあたし。


…いや、ね?

さっきも言ったけど、あたしは麺類しか作れないし、生まれてこのかたピーマンとか料理しようと思ったことがないわけ。

一応、食べたことならあるけどね、もちろん…。


でも…



「……じゃあやってみる」

「うん。ガンバレ」

「…」



いつまでも固まってたって始まらないし、とりあえず包丁を持つ。

包丁はそれなりに料理の時に使ってるから、平気だ。

でも今日は違うから、あたしは少し戸惑い気味に、とりあえずピーマンを縦に半分に切った。