【完】ある日、恋人を購入した。


あたしはそんな尚叶くんの不意討ちすぎる問いかけに、びっくりして尚叶くんのほうを見遣る。

尚叶くんは、特に無表情だったけれど…

あたしが返す言葉に困っていると、そのうち「うそだよ」って笑って背中を向けた。


…あっ、



「それより、何か食べる?俺腹減った」



そして尚叶くんはそう言いながら、キッチンにある冷蔵庫の前に立ってそれを開ける。

………あ…そうだ。言われてみれば、夕飯まだだったな。

あたしはその言葉にまたカーテンを閉めると、尚叶くんの傍に行った。



「今日は尚叶くんが作ってくれるの?」



だけど、あたしがそう聞くと、尚叶くんが言う。



「いや?」

「!」



…え、あたし、まだ尚叶くんに言ってないけど、実は麺類しか作れな…。

しかし…



「一緒に作ろうよ」