【完】ある日、恋人を購入した。


あたしはそう思うけど…


でも、なかなか聞けない。だって、変なコだって思われたくないし。

だから、その前に自分で思い出そうとするけれど、どうしても思い出せないんだ。


…あたし、前にきっと尚叶くんとどこかで会ったことある。

でも、どこで会ったんだっけ…。


あたしはそう思うと、尚叶くんに言った。



「尚叶くんって……和風パスタ好き?」

「好きだよ」

「…そっか。なら、よかった」

「?」



…だけど、なかなか自分から聞けないのは、あたしが小さな頃からずっと「負けず嫌い」なせい。

昔からずっと、「あたしが」「あたしが」な性格だった。

だからなのか、尚叶くんのことも出来れば自分で思い出したい。


そしてそんなふうにモヤモヤしてるあたしの姿を、

尚叶くんが意味深に見つめていることにも気づかずに…。