【完】ある日、恋人を購入した。


「!」



あたしがそう言って尚叶くんの顔を覗き込むと、尚叶くんは突然のあたしの言動にビックリしたような顔をする。

でもそれはすぐに、どこか安堵したような表情に変わって…



「…なに」



一言、そう呟いた。


…でも、尚叶くんがそう言った瞬間、あたしはまた不思議な感覚に襲われた。



「…!」



あれ?まただ。

また、コレだ。

……あたし、この感じ知ってる。初めてじゃない。



「…」



そう考えながら少しの間言葉を失っていると、その間に尚叶くんがあたしの手からイヤホンを奪い返して言う。



「何か用?友香」

「…あ、いや」

「?」



…聞いてしまおうか。