【完】ある日、恋人を購入した。


……………


それからは、尚叶くんにマンションまで送ってもらって、今日はとりあえずバイバイした。

窓の外から聞こえる相変わらずの雨音を聞きながら、お風呂に入って、洗濯機を回して、テレビを見ながらストレッチをする。

仕事で疲れた身体を動かしていると、その時ラインの通知がきた。



「?」



その音に反応してスマホの画面を見てみると、相手はシュウさんからで。

そこには、こう表示されてあった。



“ゴメン!言うの忘れてたけど、S.Shopから尚叶を借りて付き合ってることは、誰にも内緒ね!極秘!”



そしてその文章の隣に、ネコがしーってポーズをとっている絵文字が表示されてある。

その文章を呼んで、あたしはやっと納得した。


……あ、じゃあ、そうだったんだ。

シュウさんが言わなかったのは、ただあたしにそれを言うのを忘れてただけなんだ。


あたしはそう思うと、シュウさんにラインの返事を送る。



“OKですっ”



それだけを打ってスマホをテーブルの上に置くと、あたしはひと息ついて床の上で仰向けになる。

そして、さっきの尚叶くんとの別れ際に、彼に言われた言葉をふと思い出した。



『明日は、友香のマンションに行くから』



……あっ。