【完】ある日、恋人を購入した。


あたしは尚叶くんの言葉を聞くと、昨日の自分が何だか恥ずかしくて、ちょっと思い出しただけでも死にそうだ。

だから何とかこの場の雰囲気を変えたくて、



「あ、尚叶くんお腹空いてない?昨日のおかゆ残ってるよ」



あたしがそう言って立ち上がったら、尚叶くんがそれを引き留めるように言った。



「友香」

「!」

「座って」

「?」



尚叶くんはそう言うと、あたしをまた同じ場所に座らせる。

そのことにあたしが頭の上に?を浮かべて座ると、尚叶くんが言葉を続けて言った。



「…あの、昨日のこと…話したいんだけど」

「え」

「ほら、友香が俺を…好きとか言ってくれたこと、とか」

「!」



尚叶くんはそう言うと、照れくさそうに…チラリとあたしに目を遣る。

一方、そんな話をされたあたしは、瞬時に昨日のことが頭の中によみがえって…


え、寝てて聞いてないって思ってたら…ちゃんと聞いてたの!?


その事実に、思わず目を見開いた。