【完】ある日、恋人を購入した。


そして、あたしもそれに恥ずかしがっていると、尚叶くんがまた言った。



「…ありがと」

「?」

「友香のお陰で、だいぶ楽になった。熱も下がったみたいだし。ありがと」



尚叶くんはそう言うと、あたしに優しい笑みを向ける。


でも、一番の薬は友香がここに戻ってきてくれたことかな。


そう言って。

あたしはそれを聞くと、少し赤くなった顔を隠しながら、尚叶くんに言った。



「ほ、ほんとだよー。昨日は焦ったんだからね。なかなか熱下がらないから」

「…」

「泣きそうになったよー」



しかしあたしがそう言うと、尚叶くんは…



「…いや、既に泣いてたでしょ」



と、生意気に笑う。


そ、そんなこと憶えてなくていいから!