【完】ある日、恋人を購入した。




だけど、そうは言っても無理に連れて行くわけにもいかないし。

今はこのまま様子を見てみるしかないのかもしれない。


あたしはドラッグストアで買ったものを頼りに、尚叶くんのそばでただただ回復を祈った。


…手を重ねて、早くよくなるように祈ってるだけで、すぐに回復しちゃえばいいのにな。

けど尚叶くんは、ベッドの上で目を瞑り…良くなりそうな様子はまだない。



…………




夜になって外が真っ暗になると、あたしは尚叶くんに昼間とは少し違うおかゆを作った。

でも、「食べれる?」と聞いたら今は食べられないらしく…ベッドの上から動かない。

あたしは作ったおかゆを近くのテーブルの上に置くと、尚叶くんの顔を触って熱を確かめた。


…熱い。


たぶん、昼間よりも熱いんじゃないかと思う。

あたしはそんな尚叶くんが心配で、体温計を手に取って計らせてみる。


すると…



「!…40、」



凄く高い熱に、あたしは尚叶くんの顔を覗き込んだ。



「だいじょう、」



…ぶ、なわけないか…尚叶くん、結構辛そうだし。

でも、こんな体で病院にもなかなか行けない…。

ああ、どうすればいいんだろう…あたし、何もしてあげられてない…。