【完】ある日、恋人を購入した。


…………



それから、どれくらいの時間が経った頃だろうか。

尚叶くんの看病をしつつ、あたしは変わらずに彼の部屋に居た。


たまに、近所のドラッグストアやスーパーに買い出しに行ったりして、

尚叶くんにおかゆを作ってあげたりもした。

おかゆは作ったことがなかったけれど、スマホで調べて……かなり不慣れだったけれど、まぁよく出来た方だと思う。


尚叶くんに食べさせてあげると、彼は「美味しい」と言って全部食べてくれた。



「…ありがと」

「ううん。ねぇ尚叶くん、さっき…」

「ごめん寝る」

「…」



…なんだ。寝ちゃうのか。…って、そうだよな。

おかゆは完食してくれたけど、体調はまだよくないだろうし。


あたしは彼が食べた食器を片付けると、言った。



「ね、病院行かないの?」

「…無理。そんな体力ない」

「だよねぇ」



…でも、心配だな。市販の薬で大丈夫かな。