【完】ある日、恋人を購入した。


その話にあたしが独り納得をしていると、再びシュウさんが言う。



「でも、友香ちゃんに言われて…思い出したよ。ずっと忘れてたこと」

「?」

「ありがと。……だけど俺がしてたこと、意味なかったのな」

「!」



でもシュウさんの言葉を聞いていると、ふいに彼がそう言うから…あたしは思わずその言葉に反応して言った。



「それはっ…違いますよ!」

「え、」

「意味なかったとか言わないで下さい!それでも、シュウさんのお陰で今幸せな人、実際にいっぱいいるんですから!」



それにあたしも、なんだかんだでシュウさんがこのお店を開いていなかったら、尚叶くんとこうやって再会することも出来なかったわけだし!


あたしがそう言うと、シュウさんは今度はさっきよりも笑顔で「ありがと」と言った。


そして…



「…じゃあ、友香ちゃん。今度は幸せになっておいでよ」

「え、」

「尚叶。ちゃんと話してくれば?今ならまだ間に合う。行かなきゃ後悔するよ」



シュウさんはそう言うと、あたしの背中をとん、と押した。