【完】ある日、恋人を購入した。


「聞くつもりはなかったんだ。でも…」



友香ちゃん、本当はもしかして…。


シュウさんはあたしにそう何かを言いかけると、少し不安げにあたしに目を遣る。


シュウさんに、尚叶くんとの会話を聞かれていた。

そのことにあたしはビックリして。


あたしは咄嗟に、もう戻らない恋を誤魔化した。



「な、何言うんですかシュウさん」

「…」

「あたしとシュウさんが、相性100%良いんじゃないですか。尚叶くんともさっき終わったし、あたしは何も引きずってなんかないですよ」

「…そう、」

「あ、シュウさんもココア飲みますか?淹れてきますよ」



あたしはそう言うと、ふいにシュウさんの手が離れたのを見て店の奥の入り口に立つ。

そこは、店の裏に繋がる場所。この裏にキッチンがある。


でも、あたしの言葉にシュウさんは…



「ココアの前に、一つだけ聞いてもいい?」

「?」

「友香ちゃん、本当は俺のことどう思ってる?」