【完】ある日、恋人を購入した。




…………



寝る準備をして、ベッドに入る頃にはもう夜中の0時を過ぎていた。

あたしは部屋の電気を常夜灯まで落とすと、一つ欠伸をする。


ベッドに横になって、すぐに眠気に襲われる。

そのまま寝ようとしたけれど…あたしはあることに気が付くと、また上半身をゆっくり起こして、そっとカーテンを開けて下を見た。


…尚叶くんは、さすがに帰ったかな。


…でも、



「…!」



覗いた途端。その下に、まだ変わらずにある一つの人影…。

外は大粒の雪が降っているのに、まだ尚叶くんはそこにいるみたいだ。


あたしはまさかまだ尚叶くんがそこにいるなんて思わなくて、思わずビックリしてその影を見つめた。


…何考えてんの?こんな寒いなかで。

風邪、引いても知らないよ。


そう思うと、あたしはカーテンを閉めて…つけていた暖房を消す。

尚叶くんとの残っていたラインの画面を開いて…だけど何も打たずに閉じた。


けどさすがに…もうすぐ帰る、か。