【完】ある日、恋人を購入した。


…………


「尚叶、いつまで待ってんだよ」

「!」



外で友香を待っていたら、ふいにシュウが外に出てきて、俺にそう言った。

俺はシュウの言葉にそいつに目を遣ると…やがて視線を前に戻して言う。



「…友香が帰ってくるまで」

「ふーん?」



友香に逢わせてほしい、とここに頼みに来てから、もう既に数時間が経過した今。

シュウに「友香は出かけていていない」と言われ、俺は外でこうやって待つことにした。

でも…だいぶ待ち続けて、22時を過ぎた今…友香はまだ、帰ってきていない。



「…いつ帰ってくんの?」



俺はふいにシュウにそう問いかけると、シュウはあくびをしつつ「さぁ?」と答えた。

…実はもう帰ってきていて、友香が自分の部屋にいるなんて…もちろん俺は知らない。



「そのうち帰ってくるんじゃね?…知らないけど」

「…」

「じゃあ俺部屋行くから。お前も帰れよ、」

「…」



そしてシュウはそう言うと、やがて本当に中に入っていった。


…あと、もう少しだけ…。

もう少しだけ、友香を待っていよう…。