【完】ある日、恋人を購入した。


…………


その後はアズサとレストランの前で別れて、それぞれの家に帰った。

ここからS.Shopまでは徒歩で10分ほどで、そこにシュウさんが待ってくれている。



「…はぁ」



息を吐くと、まだ浮かぶのは白いそれ。

…早く春にならないかな。

そう思っても、カレンダーじゃまだそれは来そうにない。


しばらく歩くと、その時ようやくS.Shopが見えてきた。

外は寒いから早くあったかいところに行きたいのに、地面は雪が積もっていて、なかなか思った通りにその先に進めない。

しかも、そのうちに空からちらちらと雪が降り始める。


…早く帰んなきゃ。


そう思って、もう少し歩く足を速めた…その時。



「…!!」



あたしはふいに、S.Shopの前である“人影”を見つけた。


…誰?男の人みたい。


だけど、そこに近づくにつれてはっきりわかってきた。




尚叶くんだ。