【完】ある日、恋人を購入した。


でも、逢っていない方が今は落ち着いていられる。

今はとにかく「騙された」っていう感情が大きすぎて。


あたしがそう思いながら、注文したナポリタンを食べていると、その時何気なくアズサが言った。



「…そうなんだ~、別れちゃったか~」

「うん、」

「意外だねぇ~。君ら、結婚するかもとか思ってたから。あたしは」

「え、」



そう言うと、「ちょっとショックだな」って苦笑いを浮かべる。

結婚するかもって、思ってた?



「…何で?」



いや、そりゃあまぁあたし自身も尚叶くんと「結婚する」って思ってたけど。

でも相性100%じゃなかったから、違ったし。


そう思ってあたしが首を傾げると、アズサが言う。



「だって、ぶっちゃけ尚叶くんって……



トモが“買った”んじゃないの?」



「…え」