…やってしまった。金の無駄遣いだ。いやマジで本当に。
バスを降りてから、俺は結構後悔していた。
でも、
「お、おにーさんっ!」
「!」
その時俺は、何故かあのワガママ女に呼ばれたんだ。
…何だ?また金でも貸してほしいのか?
しかしそう思っていたら、そのワガママ女が突如足を滑らせて…俺の目の前で勢いよく、転んだ。
そして、意外すぎる素直な笑顔を俺に向けて、言ったんだ。
「ありがと!」
あの時に俺は、名前も知らないそのワガママ女に一気に心を持っていかれた…。
だけど、その日からはもちろん、その女と会うことは無かった。
何せあの日に初めて会った女だし、特徴と言えばあの周りがドン引くぐらいのワガママに、“トモ”と呼ばれていたこと。
そして、髪型の茶髪ショートに、スラッとしたスタイル…。
俺は、あの日以来彼女を思い出せば出すほど…ハマっていった。
心が膨らんでいった。
もう一度、あのコに逢いたい。…いや、
あのコが欲しい。俺のものにしたい。

