【完】ある日、恋人を購入した。







“生田さん、この前マンションを出て行ったのよ”



「…っ…」



あれからマンションを後にすると、俺はすぐに車を走らせた。

その間に、さっき女の人から聞いた言葉が、ぐるぐると頭の中を巡る…。



“出てったって…。どこに引っ越して、”

“さぁ。それは聞かなかったわ。何だか悲しそうな顔をしてたから、聞きづらくて…。で、その時に聞いたのよ。もう一つの鍵は、高杉さんって人が返しに来るからって”



でも、貴方が知らないなんて変ね。


俺はその女の人の話を聞いてから、いてもたっても居られなくて…すぐにS.Shopに向かった。

もしかして、バレた?友香に全部バレたのか?


俺はそう考えると、落ち着いていられるはずもなく、その嫌な予感の原因はシュウしか思い浮かばない。




“今なら特別に返品がきくけど?”

“お前の購入と、俺の販売はルールに違反してるからね。どうする?”

“…じゃあ友香ちゃんにバレたら即返品しろ。お前が夢を見れるのはその時までだ”



“俺は止めないよ。だって本当に友香ちゃんと相性が100%良いって結果が出てるのは…


お前じゃなくて、この俺だから”