【完】ある日、恋人を購入した。


…それだけを問いかけて、内心ドキドキしながらシュウさんの返事を待つ。

そんなあたしの質問に、一方のシュウさんはただあたしを見つめていて…

やがてうつ向くあたしに、言った。



「…どういうこと?友香ちゃんにとって、尚叶はあんまり相性が良くない?」



シュウさんはあたしの言葉にそう言うと、少し首を傾げる。

でもその言葉に、あたしは首を横に振って言う。



「良くないわけじゃ…ないんです。どっちかって言うと、良い方だと思います。でも、逆に言うとそれくらいの相性しか…ないんだと、思います」

「…、」

「…シュウさん、前に言ってましたよね?あたしと尚叶くんは相性が100%良いから、別れる心配が無いって。

邪魔者もいないし、いたとしてもその強い相性が勝るって。でも正直…あたしと尚叶くんは違います」


「…、」

「あたし…言ってませんでしたけど、ずっと元カレのことが忘れられないんです。でも、その強い相性の尚叶くんと一緒にいれば、すぐに忘れられるって思ってました。

このお店で紹介される恋人を買ったら、本当はそうなるんですよね?」



あたしが思い切ってそう聞くと、目の前にいるシュウさんが…「そうだね」って頷く。

「何があっても100%の相手だから」と。

ほらやっぱり…どんなに考えても、シュウさんの答えは同じ。


…じゃあ、何で?


そう思っていたら、またシュウさんが言った。