******
翌朝。
結局あれから、一睡もできずに夜が明けた。
尚叶くんは寝室から出ていったきり、あれ以来朝まで戻って来なくて。
戻ってきた朝も、二人きりの部屋で…何だか気まずいまま…。
「ごめんね」って、謝りたいのに…
謝ったらまた夕べと同じことを繰り返してしまいそうで、怖い。
…普通なら今頃は、「楽しかったね」なんて、笑い合っているんだろうな。
尚叶くんがさっきからずっと、あたしの方を見ようとしてくれない…。
あたしはそう思いながら尚叶くんの背中から鏡に目を移すと、そこに映る自分を眺めて小さくため息を吐いた。
…ああ、酷い顔。
昨夜はあれから、一晩中泣いてしまった。
鏡…見たくないなぁ。

