「…っ!」
その意味を、頭の中が理解する前に、先に心臓が大きく跳ねる。
返事を出来ないでいる間も、震える腕を誤魔化すかのようにぎゅうっとあたしを抱きしめる尚叶くんの腕…。
「………と、友香」
「え…え!?」
「な…何か言ってよ」
「あ…」
そしたらやがてその空間がいたたまれなくなったのか、尚叶くんのその声にあたしはハッと我に返った。
…そ、それって。
いや、今日は…それなりに覚悟してたけど。
なんかもう…心臓が、バクバク言ってて苦しい…。
「…い、よ」
「!」
…有唯くんと付き合ってた時はどうだったのか、頭で考えようとするけれど思い出せない…。
あたしが呟くように返事をすると、尚叶くんの手が…ゆっくり上を這って…。
「…っ、」
尚叶くんの震える手が、うるさく鳴る心臓が、二人の緊張が重なって…
やがて苦しさは増していく。…冬なのに、あつい。

