あたしはそう言って、尚叶くんを見遣って首を傾げる。
ただ本当に、いつもみたいに尚叶くんをからかうつもりで、そう言っただけだった。
尚叶くんが人より奥手で照れ屋なのも、わかりきっていたから。
だからまた今日も、あたしのそんな言葉に彼は顔を真っ赤にして首を横に振るものだと思っていたけれど…
あたしの言葉を聞くと、尚叶くんは少し顔を赤くして、何かを考えたあと言った。
「……あ、」
「?」
「…と、友香が、平気なら……別に、」
「!…へ、」
尚叶くんは言いづらそうにそう言うと、びっくりするあたしから即座に顔を背けて、赤くなった顔を隠す。
そして一方、物凄く意外な返事を聞いたあたしは、思わず固まって。
一瞬、「聞き間違い…?」と考えた。
でも、
「…平気?平気って、なに?
え、むしろ、尚叶くんは平気なの!?だっていつもっ…」
絶対、照れてそういうの断るじゃん!
それなのに、今日はどうしたわけ!?
だけどあたしの言葉に、尚叶くんが言った。
「きょ、今日は大丈夫なんだよっ!」

