【完】ある日、恋人を購入した。


そしてあたしがそう問いかけると、尚叶くんは…



「到着するまでまだ内緒」



と、意地悪く言った。


…いい加減教えてくれたっていいじゃん、ケチ。

っていうかあたしね、寝室からそのまま来たらしいから何気にど素っぴんだし。

しかも、パジャマ…


って、



「!!っ…な、なんでいつの間にか着替えてんの!?」



尚叶くん、あたしが普通に寝てるところをそのまま連れてきたんじゃないの!?


てっきり自分がパジャマのままだと思っていたあたしは、ふいに視線を自分の首から下に向けて…思わずびっくりした。

だって今着ていたのはパジャマじゃなくて、昨夜のうちに用意しておいたお気に入りのワンピースで…


あたしがびっくりしてそう言うと、尚叶くんは運転しながら慌てた様子で言った。



「い、いやっ…だってほら、さすがにパジャマのままだと何だからさ、」

「それはそう…だけどさ!」

「で、でも大丈夫!確かに寝てる最中にそのワンピースに着替えさせたけど、俺全然見てないから!目瞑ってやったから!」



尚叶くんはそう言うと、横顔でもわかりやすく顔を真っ赤にさせる。

…耳まで真っ赤だし。


っていうか、同意の上ならまだしもね。

あたしだって勝手に裸見られるとか凄い恥ずかしいからね。



「……ほんとに見てない?」