【完】ある日、恋人を購入した。


なぜかそのうち、誰もいないその場にどこからか音楽が流れてきて。

せっかくのキスシーンが、だんだん崩れていく…。

しかも、静かな曲がいいのに物凄く激しい曲。


もー!ムードぶち壊さないでよぉ!


そう思いながら、だけどその思いとは反対にその音楽の音が心なしか大きくなって…。

あたしはやっと、我に返って目が覚めた…。



「…ん、」



…うん?…今の、夢…?


そう思いながら、あたしはうっすら目を開ける。

でも、何故か目の前は…



「…?」



真っ暗で。

目を開けているはずなのに、何かがあたしの視界を妨げている感じ。

…何…?


そして、相変わらず耳元ではロック調の激しい曲が聞こえてくる。

…全部歌詞が英語みたい。男の人の声。


ああ、アイマスクつけてんのか。


あたしは寝起きのせいか暢気にそう思うと、右手でそのアイマスクを外した。



「…へ?」