【完】ある日、恋人を購入した。


……げ。本当に来た。



「あー!神崎くんやっと来たぁ!」

「待ってたんだよー!」

「すんません遅れて、」


「……」



神崎くんは皆に申し訳なさそうにそう言うと、何気なくあたしの隣に腰を下ろす。

その場所は、さっきまで尚叶くんが座っていた場所。


ちょっと、隣に座らないでよね!


あたしはそう思いつつ神崎くんにキッと目を遣るけど…彼は他の皆と話していて気づかない。



「神崎くん、何飲む?」

「んー…ビールで」

「あたし注文してあげるー」

「あ、ほら神崎くんから揚げ食べなよ。美味しいよー」



同僚は少し高めの声でそう言うと、あたしからから揚げを奪って神崎くんの前に持っていく。


あー…



「…」



…ってか、イケメンなら皆大歓迎なんだな。