【完】ある日、恋人を購入した。


実は、未だにあたしは尚叶くんに神崎くんの存在を知らせていないのだ。

なかなか言えずにここまで来てしまい、あたしはその尚叶くんの言葉に思わず固まった。


…皆、何て言うだろうか。


あたしがそう思いつつ口を開こうとしたら、それを遮るようにみんなが言う。



「あれ、尚叶くんトモに聞いてないの?」

「…いや?」

「神崎くんは、最近転職してきた人で、今日男は尚叶くん1人じゃ可哀想だからってその人も呼んだの」

「あ、そうなん、」

「トモの元カレー」

「!!」



そう言って、悪戯な笑みを浮かべる同僚。

その後すぐにその同僚と目が合う。…絶対面白がってるよね!


…しかも、言っちゃったし。マジで言っちゃってるし!


あたしはその言葉にさすがに「マズイ!」と、慌てて尚叶くんに向かって口を開く。



「あ、あのね尚叶くん!元カレって言ってもね…!」



だけど…



「……ごめん友香」

「!」