…………



「ええー!?神崎くん来れないの!?」



午後になって、だんだん飲み会が近づいてきた頃に、あたし達は急にそれを知らされた。


なんと、神崎くんは…



「いえ、来れないんじゃなくて、遅れるんっす」



プライベートの都合で、飲み会に少し遅れるらしい。


…なんだ、来れないなら良かったのに。


期待していたあたしは、その言葉にガックシ肩を落とす。

でも、一緒に飲み会に参加する女性社員達は、その言葉に安心して。



「あ、良かった~。早く来てね」

「そうだよー。皆で待ってるから!」



と、口々に神崎くんにそう言った。


ほんと、モテるのは昔から変わらないよね。

そう思っていた直後に、ふいにあたしは神崎くんと目が合ったような気がしたけれど…それをすぐに逸らした。


もう、関係ない。