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数日後。

今日は、運命の飲み会。


明日はお休みだから、今日いつも通り仕事をして、アズサが予約しておいてくれた店で約束の飲み会を開く。



「…ねぇ。ほんとにするの?」

「何が?」

「何がって、飲み会に決まってるでしょ」

「ああ~。飲み会?当たり前じゃん」



そしてあたしがアズサに声をかけると、アズサがパソコンと向かい合いながらそう言った。


…ですよね~。じゃあ、やっぱり神崎くんも来ちゃうんだよね?

だからあたしは、朝からすっごく憂鬱で。


天気が荒れないかな、とか。

神崎くんに急用が出来ないかな、とか。

っていうかそもそも今日残業になればいいのに、とか…


そんなことばかりを考えている。



…仕事で、わざと失敗しちゃおうかな。なんてね。