【完】ある日、恋人を購入した。


「…キスされたってのも聞いたけど」

「あーれー?そんなことまで聞いちゃった?友香ちゃん可愛いからねぇ」

「友香のこと、“大事なコ”って言ったんだって?…あれ何、」



尚叶くんがそう聞くと、シュウさんがパソコンを閉じて言う。



「…何って、そのままの意味だけど?」

「ちゃんと説明しろよ」

「お前がそれを知る権利とかあんの?」

「もちろんある。俺は友香の彼氏でっ…」



しかし、その尚叶くんの言葉を、シュウさんが遮って言った。



「お前さ、ここが本来どういう店か知っててそれを言ってるんだろうな?」

「!」



そう言って、鋭い目つきで尚叶くんを見遣る。

すると、尚叶くんがその問いかけに答えて言った。



「…恋人を売ってる店、だろ」

「いーや、違うね」