【完】ある日、恋人を購入した。



「…っ、」



一瞬、何をされてるのかわからなかったけれど…

それがキスだとわかった瞬間、あたしは思わずシュウさんを突き飛ばす。



「っ、な、何するんですか!」



…けど、突き飛ばしたはずなのに、シュウさんはその反動で少し後ろに下がったくらいで…。

あたしの力が弱かったのか、またシュウさんに抱きしめられる。



「!」



や、やだ…

尚叶くん、尚叶くんっ…。


…そんなあたしの背後には、透明になっている出入り口のガラスのドア。

外から見れば、あたし達が何をしているかなんて…一目瞭然だ。



「友香ちゃん…」

「…!」



そして、シュウさんがあたしを少し離して、またキスをしようとした瞬間…

あたしはその隙をついて、店から飛び出した。