【完】ある日、恋人を購入した。


あたしはそう言うと、「さぁ答えろ」と言わんばかりに神崎くんを見つめる。


だって…ねぇ?

普通、あり得ないよ。たぶん。

故意で元カノの会社に転職するなんて。


そしてあたしが答えを待っていると、また神崎くんが言う。



「何でって…ホントはお前だってわかってんだろ?」

「…え」

「答えは、お前が考えてる通りだよ」

「!」



神崎くんはそう言うと、少しビックリするあたしをその場に残して、先に昼休憩のため食堂に向かって行く。


え、いや、ちょっと待ってよ。

答えになってないよ。何それ!?



「ちょ、待っ…!」



だけど、あたしが我に返って呼びとめても、時もう既に遅し。

神崎くんの姿はもう消えてしまっていた。



“お前が考えてる通りだよ”



何それ意味わかんない…。